ジッドの『狭き門』
- 作者: ジッド,山内義雄
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1954/08/03
- メディア: 文庫
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読了。
初めてのフランス文学だったが……、
僕はこの作品が嫌いだ。
日本語訳がいけなかったのか、非常に読みづらく、得るものは少なかった。
ストーリーとしては、アリサの死が本の裏表紙に克明に記されていたので、驚きが半減してしまった。
これは特に残念だった。
おもしろい点をあげるとすれば、それはアリサの日記だろうか。
深い信仰とジェフに対する熱い想いが葛藤している様子は、どうにも悲しくもどかしいものだった。
しかし、この作品は今年一番の苦痛を感じる読書だった。
あと10年したらまた読み返してみたい。その価値はあるかもしれない。
そしてどうやら、僕の中で恋愛小説の金字塔はやはり『ノルウェイの森』らしいことがわかった。
片山恭一の『セカチュー』?
あれは泣けるけれど大衆的すぎる。
村山由佳の『おいしいコーヒーの入れ方』?
これは少しライト過ぎはしないだろうか。
確かにおもしろいが、リアリティを感じない。
早く究極の恋愛小説に出会いたいものだ。
その為にも、一生読書を続けて行きたい。