『僕って何』

僕って何 (角川文庫)

僕って何 (角川文庫)

あらすじ
母親に連れられて、田舎から東京の大学にやってきた僕。この広い、知っている人もいない東京で、僕はどうやって生きていくんだろう―。大学ではいつの間にかセクトの争いや内ゲバに巻きこまれたり、年上の女性と同棲したりしている。僕って一体なんなのだろう―。あふれるユーモアと鋭い諷刺で現代を描いた青春文学の傑作。

必要があったので、図書館から借りてきた。第77回(1977年)芥川賞受賞作である。読みやすい短編で、ページ数も少ないから今日中に読むことができるだろう。
この間、S先生にインタビューしたら、「今の時代は大学に立て看板がないんだよね」というお話があり、学生運動が盛んだった頃のことを聞いた。
もちろん今、僕の大学には立て看板はないし、バリケードも、ゲバ棒を持ってヘルメットをかぶった学生も、もういない。その代わり、各個人が思想を持ってないし、確固たる主張を持ってないしで、かなりシラケきっている。
僕にはどっちがいいか、なんてことはわからないけれど、キャンパスを歩いていて「ただなんとなくいる学生」を見ると、どうしてここにいるのかを問いたくなる。
今度、雑誌の取材で早稲田に行った時、早稲田の学生と話をしてみたい。


本・読書 (100%) - 101位


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