完全に感想が入った評論

 内容としては、海戦バトル・政治討論ものと言ったところでしょうか。
とにかく、バトルシーンの展開はおもしろいです。
でも、ところどころ引きが弱いから、たまに何をしているのか
わからなくなりました……。


 この本を読むきっかけは、僕の好きな作家で乙一というホラー作家が
いるのですが、その人の著書『小生物語』で紹介していたからです。
確かに“おもしろかった。”


 主人公の海江田四郎もまた「ともだち」のようなカリスマキャラです。
ほんと「かっこいい」の一言に尽きますね。


 言っておかなければいけないのは、
この本には女性キャラクタが殆ど出てこないということです。
むさ苦しいにもほどがありますが、それがホントなんです。
なんというのか、男のロマンが詰まってる作品です。


 これは女の子が読んで、おもしろいマンガかどうかはわかりません。
けれど、敷居が高いと思いますよ。
ほんとおっさんばっかしかでてこないんで。


 【以下ネタばれ】


 最後に海江田の奥さんが出ますから女性が
全くでないという訳でもないですけどね。
それでも1人ですから……ありえないですよ。


 僕はこの物語のラストには納得がいきません。
かわぐちかいじは海江田には子供がいるから、
「海江田の夢は潰えていない」と
言いたいのでしょうけれど、
僕は海江田四郎というキャラクターが気に入っていたので、
海江田が半死というのシナリオにはがっかりしました。


 【ネタばれ終了】


 読み応え十分なものでした。
 海江田艦長、良い航海でした!

 したらばですノシ