「電話男」読了
電車男の空前の大ブームも、若干冷めてきました。
そんな今、「電話男」なるものを読みました。
- 作者: 小林恭二
- 出版社/メーカー: 角川春樹事務所
- 発売日: 2000/06
- メディア: 文庫
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「電話男」は「とるこ日記 vol.6」で知りました。
乙一*1と定金伸治が絶賛していたのです。
気になったのでググってみると、これです。
うーん、ぜひ読んでみたくなりました。
で、読んでみると異常に読みやすい。
今もそうですが、原稿用紙一枚でいくらという原稿料がありますよね。
それの関係かどうかわかりませんが、この作品には多くの余白があるんです。
余白の美と言われますけど、心配したくなるほど余白があります。
もう改行しすぎなんです。
でも、小林恭二の文体は気に入りました。
浸りすぎないで、暗すぎない優しい印象を受けました。
余談ですが、この作品、実は1985年に発表された作品なのです。
僕なんかまだ生まれていません。
でも、生まれてないだけで、母上のお腹の中で3cmくらいの頃だったと思います。
この作品には、「文章の技巧!」とか「卓越した表現力!」というものには余り出会えませんでした。
けれど、作品の世界に引き込まれましたし、ところどころ笑えました。
乙一、定金の両名が傑作と言っていますが、果たしてどうなのか。
傑作というほどではないでしょうけれど、とてもおもしろい作品です。
したらばですノシ