春行きバス 1 (フラワーコミックス)

春行きバス 1 (フラワーコミックス)

少女マンガを表紙買いすることって、年に一回あるかないかです。気がついたらレジに置いていて、びっくりしました。

いつもと同じ時間、同じ場所、バスの中から見えるのは、自転車をこぐ男の子。ある日偶然、その子と目が合った少女は…!? どこにでも走っている普通のバス。でもそれは今日も、切ない恋心やドキドキの片思い、そんないろんな想いを乗せて走ってる。うさみんが贈る、オムニバス・ストーリー第1巻。(巻末より)

いきなり「キュン死にするマンガランキング」のトップに躍り出ました。今のところ3巻まででているのですが、やっぱり第1話がよかったです。話としては王道ものなのですが、逆に『ハチミツとクローバー』とか『NANA』にはないよさがありました。個性がありすぎないことにメリットがあったりするんですね。少女マンガらしい少女マンガというか、「ああこれが少女マンガだよ!」などと感動してしまいました。展開はわかりやすいシンデレラストーリー的なものなのですが、それで平凡になものになっていないことが驚きです。
あと絵柄ですよ。可愛いなんてもんじゃないっす。もうつい体育会系口調になっちゃうぐらい好きっす。それに大阪弁を喋る女の子がたまらないのは『ラブ☆コン』でわかってたけど、やっぱくるものがありました。
これを男2人に読ませたのですが、彼らも絶賛しておりました(笑) 他にも『君に届け』とか、『高校デビュー』みたいなベタストーリーものがあるけど、『春行きバス』は中でもツボに入った気がします。