無駄に生きろ

いじめや自殺が社会現象になってどれくらいでしょう。
自殺の低年齢化なんて加速度を増して進んでて、去年には小学五年生が
電柱に自転車のチェーン錠をかけて首を吊ったみたいです。
もうこうなると「死ぬには早すぎる」って言葉さえでてこない……。


新聞の社会面やコラム、読者の広場なんかには「いじめ」や「自殺」に
関する記事ばかりが目につくようになった気がします。
特にいじめ自殺について多くの特集が組まれていて、本当に信じていい
のかわからないものもあります。


マスコミの力が世論とか国自体を動かしちゃうってことは
周知の事実ですよね?
なのに報道が過熱する時がある。
だからネガティブスパイラルってやつが起きます。
たとえが悪いけど、模倣犯みたいのがでるんですよね。


ニュースを見てはじめて死について深く考えた人もいるだろうし、
何よりそれがきっかけとなり
「自分も死のう」
「みんなにもできるのだから自分も」
って行動を起こした人がいると思う。
もちろんはっきりとしたデータなんてなくて推測だけれど。
もうね、「はやりやまい」みたいにどんどん死んでってる。


死ぬ勇気があるなら、もっと貪欲になれ!
少しでもポジティブな方に思考のベクトルを変えれないのか!
先はまだあるじゃないか!
もっと広い世界を見ろ!
諦めるのは早すぎるぞ!


……なんて言っても、どうにもならなかった場合もあるっしょ。
もうさ、中学の時なんかだとさ、世界狭さったらないじゃんか。
クラス全員に嫌われたりしたら全世界の人間に否定されてる
感じがするよね。
そんな絶望的状況の時に、自分側の家族とか友人が死ぬな! って大声を
出しても、悩んでいる本人にがなかなか届きにくい。


ちょっと前置きが長くなったけど、本題に入ると、あるラジオ番組で
タレントの伊集院光ピエール瀧がいじめられっこへエールを
送ってた。


自分たちもいじめられてたんだけど、今ではいじめっこを感謝するほどで、
むしろいじめられたことで強くなれたって言ってた。
それに、三十九歳にもなるといじめられた経験が笑い話になるって
内容だった。


いつもしょうもないこと*1言ってるピエールは
「今受けたその酷い体験は、今のお前にとっては受け入れがたいかもしれ
ないが、お前その経験をすると将来伸びるから、今死ぬな! 伸びるから」
って励ましてたし、
伊集院は
「だからみんな、変な話だけどね、無駄に生きたほうがいいよ。
無駄に生きると、一瞬一瞬あっから」
って金言を残してた。


まさにその通り。
周囲の人間がみんな敵に思える瞬間もあるけど、その場面を抜け出せたときの
驚きと喜びは大きな力になると思う。
やっぱりじっと待つことも必要なんだよね。


あと、作家の紀田順一郎の言葉に
「今から1年もたてば、私の現在の悩みなど、およそ下らないものに見えることだろう」
ってのもあるんよ。


三人とも、時間が解決してくれるってことを説いてる。


だから、うまくまとめらんないけど、死ぬのなら順番を守っていただきたい。

*1:もちろん良い意味でね。